介護ロボットを導入する場合のメリットとは、どのようなことが考えられるのでしょうか。メリットばかりを考えるのはあまり良いことではありませんが、自分たちにとってメリットがないものに多額の投資をするのも難しいので、まずはどれぐらいのメリットがあるのか、そのメリットはどれぐらいの価値があるのかを冷静に判断することが必要です。

導入する介護ロボットの種類によってメリットは違ってくるため、まずはどの仕事が一番介護職員の負担になっているのかを判断する必要があります。この場合、現場の介護職員だけにヒアリングをしてもあまり意味がありません。現場の考えるメリット・デメリットと運営側が考えるメリット・デメリットは質が違うことが多いからです。これは介護業界だけではなく、どの業界でもいえることです。現場で働いている人が望む設備投資と、実際に行われる設備投資の間に温度が生まれるのはこのためです。

運営する側としては、費用対効果を考えて判断することを優先します。介護ロボット導入の費用が安くても、効果が低ければ意味がありません。介護ロボット導入には高い費用がかかっており、効果が低ければ運営にも影響が出ます。しかし、実際に現場で働く人たちの負担も考えるとそちらも疎かにできません。どちらの意見も考慮して設備投資を行うことが重要なのです。

そのためには現在の介護の現場がどのような状況なのかを、冷静かつ客観的に判断しなくてはいけないということが理解できると思います。どのような介護ロボットがより効果的かを考え、導入した後に考えられるメリット・デメリットについても考えておくことも大切です。