今の介護業界では、介護ロボットを導入することで介護職員の離職率を防ごうという動きがあります。これには自治体や介護ロボットの開発メーカーの協力もあり、補助制度を活用しているところも少なくありません。

介護ロボットのメリットは、介護をする職員の負担が軽くなるところです。介護職はどうしても力仕事が多いのですが、力仕事をすることで自分自身の身体を痛めてしまうことがあります。でもパワースーツなどを着用すると、少しの力で大きな力に変換することができ、身体を痛めることもなく仕事をすることが可能になります。さらに介護をうける人へ安心で安全な介護を提供できるだけではなく、仕事に余裕が生まれることで丁寧なケアを提供できるようになるのです。そのため、介護職員にとっても、介護を受ける人にとっても、メリットが高いのが介護ロボットと言えるでしょう。

また介護ロボットには種類も豊富です。簡単なものでは、ベッドなどから移動したことを知らせる機能がついたものがあります。寝返りなどでは反応せず、重さなどで反応しますので、深夜など介護職員の人手が少ない時間帯の安全性には大きなメリットがあります。

しかしながらベッドからの転落など、考えもしない事故が起こるのが介護の現場です。介護が必要な人の状態は、突然変わることがあるもあります。このような場合、介護ロボットなどを活用して事故などが起きないよう、また起きたときには迅速に対応するような態勢を整えておくということが必要です。介護ロボットを利用する際にはデメリットももちろんありますが、メリットに比較してどちらが魅力的なのかという比較で判断すると良いでしょう。